2011年8月7日日曜日

2011年8月8日~8月12日の日経平均予想



先週の株式市場は、円売り介入や日銀の追加金融緩和の決定があったものの、世界的な景気減速懸念が市場心理を悪化させ大幅安となった。日経平均は週ベースで533.15円下落した。

今週の株式市場は、引き続き海外市場を睨みながらボラタイルな展開が予想される。週末にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に1段階引き下げるニュースが飛び込んできた。2008年の金融危機の時もそうだが、こういうニュースは必ず週末に発表され、週明けの東京市場がまず実験台にされる。直近の米株の意味不明の暴落、円の急騰、予想を上回る雇用統計でも売られるという動きは、これが背後にあったことを考えれば納得できる。当然それなりの影響は出るだろうが、かなり織り込まれていると考えられる。ただ、これでレポ市場やデリバティブ市場が大きく動揺すれば、一層リスク回避が強まり2008年の悪夢が蘇る。しかし、現状S&P1社だけの格下げであり、流動性・安全性から米国債の受け皿となる国債があるかと言えば、それもないことから混乱があったとしても短期間で終息に向かうだろう。日本株はテクニカル的には下値目処が立たなくなってきたが、先週末の東証1部のPBRが0.99倍となっており、この辺が下支え材料として期待される。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,500円、日足雲下限9,591円、日足基準線9,736円、200日移動平均9,926円など。下値サポートとしては、心理的節目の9,000円、3月15日終値8,605円など。


8月5日の東証一部:株価収益率(PER)14,31倍、 株価純資産倍率(PBR)0.99倍

今週の予想レンジ:8,900円~9,600円

更新日 2011年8月7日 株・個人投資家の喫茶店