2012年5月20日日曜日

2012年5月21日~5月25日の日経平均予想

先週の株式市場は、ギリシャの再選挙突入が確実となり、同国のユーロ圏離脱の可能性が増したことで、スペイン・イタリアなど他の欧州重債務国にも不安が広がり世界的な株安の流れが加速した。日経平均は週ベースで342円の下落。

今週の株式市場は、引き続き欧州情勢に大きく左右される展開が継続。今回のリスクオフは、ギリシャがユーロ圏を離脱し金融システム不安が世界に広がるというシナリオで動いている。ポジション調整はかなり進んだと思われるが、最悪のシナリオを全て織り込んでいるわけではない。政治が危機回避に向け進展を見せられるかが焦点で、不安が和らげば強烈なアンワインドも期待できるが、事態は極めて流動的でマーケットも暫くはボラタイルな展開が予想される。フェイスブックの上場は期待外れとの声も多いが、この状況下ではむしろ健闘したと言える。今週の同社の動きも市場心理を大きく左右しそうだ。

指標面を見ると、東証1部のPERは3月27日の22.42倍から直近11.83倍まで低下。東証1部全銘柄のPBRは0.89倍、騰落レシオもほぼ底値圏を示唆する60台と割安感は顕著である。

今週の日経平均の上値抵抗としては、日足転換線8,898円、心理的節目の9,000円、200日移動平均線9,018円、日足基準線9,140など。下値サポートとしては、心理的節目の8,500円、8,250円、昨年11月25日安値8,135円など。

今週の予想レンジ:8,300円~8,900円

更新日 2012年5月20日 株・個人投資家の喫茶店