先週の株式市場は、朝鮮半島の地政学リスク・欧州財政問題と悪材料があったものの、日経平均は200日線をサポートに底堅い動きとなった。週ベースでは20.48円の上昇。
今週の株式市場は、朝鮮半島問題、欧州財政不安など外部要因を睨みながら不安定な動きとなりそうだ。主力株へのヘッジファンドの買い戻しは先週でほぼ一巡したことから、物色がどこに向かうのかが注目される。先週後半は超低位株が物色されたが、ちょっと質が悪すぎる。日経平均は、先週揉み合ったことからオシレーターの過熱感は若干緩和したが、裁定買い残は今年の高値を付けた4月の水準に近づいているで、きっかけ一つで裁定解消売りが警戒される水準になっている。米国は欧州財政不安と朝鮮半島の地政学リスクを受け有事のドル買いになっている。ドル安は米国経済を支えてきただけに、直近株価の振幅が徐々に大きくなっている米株の動きも要注意。
日経平均の上値抵抗としては、月足転換線10,102円、週足雲下限10,229円、週足雲上限10,401円。下値サポートラインとしては、200日移動平均9,913円、日足基準線9,640円など。予想レンジは先週と同じとする。
今週の予想レンジ:9,750円~10,250円
更新日 2010年11月28日 株・個人投資家の喫茶店