2011年9月25日日曜日

2011年9月26日~9月30日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧米株安を受け下値模索の展開となった。米国はFOMCでツイスト・オペの導入を発表したが、これは予想通りで材料出尽くしとなり、更に声明文での景気認識に対する悲観的な発言もあり、NYダウは1週間で737ドルの急落となった。欧州財務危機も深刻で、会合をなんど重ねてもなんら具体的な案が出てこない状況が続いており、市場からの圧力は日々強くなっている。日経平均は週ベースで303円の下落となった。

今週の株式市場は、引き続き海外情勢を睨みながらの展開。欧州問題は今週一つの山場を向かえる。第2次ギリシャ支援や欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充などが、今週各国議会で採択されるが、ドイツで否決されるようだとギリシャのデフォルトから信用収縮→世界的金融危機という流れが現実味を帯びてくる。ギリシャのデフォルトに関しては既に織り込まれているが、他国に波及させない枠組みが無い状態でのデフォルトは避けなければならない。

9月末を控え、日経平均の配当権利落ち分は68円~70円程度となる。

日経平均の上値抵抗としては、9月SQ値8,732円、日足基準線8,798円、心理的節目9,000円など。下値サポートとしは、9月14日終値8,511円や3月15日安値8,227円、心理的節目8,000円など。

9月22日の東証一部:株価収益率(PER)13.39倍、 株価純資産倍率(PBR)0.93倍

今週の予想レンジ:8,100円~8,700円

更新日 2011年9月25日 株・個人投資家の喫茶店

2011年9月18日日曜日

2011年9月20日~9月22日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧州財務危機の拡大懸念から、日経平均は9月14日に年初来安値を更新した。その後は欧米日の中央銀行によるドル資金の供給などが好感され持ち直した。日経平均は週ベースで126.5円の上昇。

今週の株式市場は、引き続き海外情勢を睨みながらの展開。欧州財務危機に関しては、対処療法で危機がいったん和らいだものの、それだけのことで抜本的な問題は何も解決していない。危機を押さえ込むには、EFSFの大幅な拡大やユーロ共同債などが必要だが、一国でも反対する国があれば成立しない。結局、根本的な治療はドイツなどの反対で実現不可能なので、対処療法で誤魔化しながらユーロ圏の防衛を続けるしかないのが現状である。従ってマーケットは政策期待と失望を繰り返しながら、ボラの高い状態が継続しそうだ。

20日から開催される米国FOMCへの関心も高い。市場のコンセンサスとしては、QE3は見送りとなり、短期債を買って長期債を売るオペレーション・ツイストで長期金利の押し下げを狙う戦略に留まるとの見方が多い。

今週は国内の株式市場は3営業日しかない。そんな中、海外での重要イベントも多く、オープニングギャップを空けた後は、ザラ場方向感のない展開が続きそうだ。独自の動きとしては9月中間期末が近いことから高配当銘柄への物色が意識される。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,000円、日足雲下限9,348円など。下値サポートとしは、3月15日安値8,518円、3月15日安値8,227円など。

9月16日の東証一部:株価収益率(PER)13.78倍、 株価純資産倍率(PBR)0.96倍

今週の予想レンジ:8,600円~9,000円

更新日 2011年9月18日 株・個人投資家の喫茶店

2011年9月11日日曜日

2011年9月12日~9月16日の日経平均予想



先週の株式市場は、世界的な景気減速や欧州の財政危機が金融システム不安に拡大し軟調な展開となった。日経平均は外国人売り止まらず、6日に終値ベースでの年初来安値を更新した。
週ベースでは213円の下落。

今週の株式市場は、弱含みの展開が継続か。週末に欧米株が急落していることから、東京市場も週明けは売り先行の始まりとなる。CMEの円建て清算値が8,495円で現物と先物の配当落ち分+80円を考慮しても、年初来安値付近からの始まりとなろう。日本株はPBRなど指標面での割安感は顕著だが、外国人の換金売りが止まらない状況では厳しいところ。

今週も欧州関連のイベントが相場の撹乱要因。ここにきて、ドイツがギリシャのデフォルトに向け準備を始めるなど、ECB内部の意見対立も目立ち始めている。今後もギリシャへの追加支援をめぐる担保供与など問題は山積である。欧州は対応を一つ間違えると金融システムがクラッシュし、リーマン・ショックのようなパニック状態に陥ることも考えられるので、かなり危険な状態になっている。G7に関しては、形だけの協調姿勢は示されたものの、マーケットに対してはほぼゼロ回答であり、不安払拭には程遠い内容だった。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,000円、日足基準線9,028円など。下値サポートとしは、9月6日終値8,590円、心理的節目8,500円、3月15日安値8,227円など。

9月9日の東証一部:株価収益率(PER)13.54倍、 株価純資産倍率(PBR)0.94倍

今週の予想レンジ:8,400円~8,900円

更新日 2011年9月11日 株・個人投資家の喫茶店

2011年9月4日日曜日

2011年9月5日~9月9日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧米株が落ち着いた動きを示したことで外需系銘柄に買い戻しが入り、
日経平均は週ベースで152.96円の上昇となった。

今週の株式市場は、上値の重い展開が継続か。注目の米雇用統計は、雇用の伸び率が前月比ゼロとなるネガティブなものとなった。ただ、これに関しては、ある程度織り込み済みの結果であり、米株は雇用統計で売られたというよりか、欧州の財政不安や住宅ローン担保証券の訴訟リスクで下げたと云った方が適切である。米経済指標の悪化はQE3へ繋がり、今週は政策面での動きも出てくるだろう。欧州問題は、短期的な解決策がない上、ここにきて加盟国の勝手な動きが混乱を助長しており、引き続き相場の撹乱要因となろう。日本市場は、週末にメジャーSQを控えており、現物の商いが薄い中、先物主導の荒い動きも想定される。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,000円、日足基準線9,329円など。下値サポートとしは、下げ渋りを見せている8,600円レベル。

9月2日の東証一部:株価収益率(PER)13.79倍、 株価純資産倍率(PBR)0.96倍

今週の予想レンジ:8,500円~9,250円

更新日 2011年9月4日 株・個人投資家の喫茶店