先週の株式市場は、中東の地政学リスクの高まりから原油価格が急騰し、それが世界的なリスク回避の流れとなり、円高・株安が進行した。週ベースでは316円の下落。
今週の株式市場は、引き続き中東情勢と原油価格を睨みながら不安定な動きとなりそうだ。今週も基本的にはリスク回避モードだろうが、ただVIX指数(恐怖指数)などを見る限り、現状は19.2と、それほど極端なリスク回避モードに入っているわけでもない。
今後、一連の反政府運動がどのような拡散または終息を見せるかは、誰一人として予測不能であり、暫くマーケットも楽観と悲観の間で揺れ動くことになりそうだ。また米国で雇用統計が控えていることもあり、週末にかけては様子見ムードが強まりそう。
日経平均の上値抵抗としては、週足転換線10,537円、2月17日終値10,836円。下値サポートとしては、日足雲上限10,461円、75日移動平均10,311円、週足雲上限10,102円など。
今週の予想レンジ:10,250円~10,750円
更新日 2011年2月27日 株・個人投資家の喫茶店