先週の株式市場は、上昇を続ける米国株や好調な国内企業決算を受け上値を試す展開となった。週ベースでは62.13円の上昇。
今週の株式市場は、引き続き上値を試す展開か。混乱のエジプト情勢は、ムバラク大統領の辞任で一区切りついたが、もともとこの材料で株価が下がっていたわけではないので、好材料と受け止められても、影響は一時的なものだろう。国内はGDP速報や日銀金融政策決定会合と云ったイベントがあるが、あまり材料視はされないだろう。チャート的には、明らかに上への抵抗の方が少ない状態であり、 予想をすれば上と言わざるを得ない。しかし、日本株の上昇を支えてきた米国株には、かなりの過熱感がみられ、いつ調整に入ってもおかしくない。海外株高を受けた日本株への相対的な買いだけでは、割安感もなくなってきただけに、今後の国内の政治リスクを考えると慎重さも求められるところ。
日経平均の上値抵抗としては、昨年ゴールデンウィーク明けに急落した11,000円の窓埋めレベル。下値サポートとしては、まずは先週のSQ値10,561円、日足基準線10,442円、週足雲上限10,237円など。
今週の予想レンジ:10,300円~10,900円
更新日 2011年2月13日 株・個人投資家の喫茶店