2010年5月9日日曜日

2010年5月10日~5月14日の日経平均予想



先週の株式市場は、2営業日しかなかったが欧州の財政不安を背景に、リスク回避姿勢が鮮明となり大波乱となった。2日間での下落幅はリーマン・ショック以来となる692円に達した。

今週の株式市場は、引き続き欧米の金融市場を睨みながらボラタイルな展開が継続。戻りの目処は心理的節目の10,500円、均衡表・日足雲上限10,701円。サポートは心理的節目の10,000円、均衡表・週足雲上限9,990円。今週もまだ下値を探る動きは続くだろうが、テクニカル的には突っ込み警戒感も出ており、また足元の企業業績は悪くない。欧米市場が落ち着けば一気に買戻が入る余地がある。

ソブリン問題での欧州連合の対応は後手にまわった感は否めない。このような問題でいったん後手にまわると、回復には多大な時間とコストが必要になるのは、日本の不良債権処理の時と同じである。被害が拡大しないうちに、市場に向け説得力のある強いメッセージを発信することができるのか、各国の危機に対応する協調姿勢が試される。

今週の予想レンジ: 10,000円~10,500円

更新日 2010年5月9日 株・個人投資家の喫茶店