先週の株式市場は、欧州問題に朝鮮半島の地政学リスクも加わったことで心理的節目の9,500円を割り込み年初来安値を更新した。日経平均は週末にかけ戻したものの上値は重く、週ベースでは21円の続落となった。
今週の株式市場は、引き続き欧州問題が気がかりで不安定な動きは残るだろう。週末の米国株はスペインの格下げなどで下げたが、前日の上昇を全て吐き出したわけではないので、悪材料に対する耐性も徐々につきはじめていると思われる。ただ、日本株に関しては為替次第ということもあり、昨年11月27日の安値9,076円への意識が完全に消えたわけではない。目先のレジスタンスは均衡表・週足雲上限9,822円、心理的節目の10,000円、200日移動平均の10,349円など。下値の目処は心理的節目の9,500円、年初来安値の9,395円。オシレーター系指標は、RSI(14)が29.15%、移動平均乖離率(25)が-6.24%。予想レンジは先週と同じとする。
今週の予想レンジ:9,500円~10,000円
今週の相場格言
更新日 2010年5月30日 株・個人投資家の喫茶店