2011年5月29日日曜日

2011年5月30日~6月3日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧州財政不安や米国の景気後退を示唆する経済指標から海外市場が頭打ち傾向となり、日経平均は9,500円を挟み様子見ムードの強い展開が続いた。週ベースでは、-85.14円安となり3週連続の下落。

今週の株式市場は、週初は方向感がなく、週末にかけては波乱含みの展開か。日経平均はなんとかレンジ内の動きを保っているが、日足転換線も越えられない状況なので、まだ下振れへの警戒感の方が強い。外国人投資家による29週連続の買い越しが話題になっているが、先物と合わせれば売り越しになっている週もあり、上値を買うことには慎重になっている。今週末には米雇用統計が控えており、直近弱めの経済指標が相次いでいるだけに警戒感が漂う。国内では内閣に対する不信任決議案の行方などが注目される。

日経平均の上値抵抗としては、週足雲下限9,607円、日足基準線9,711円、200日移動平均9,827円など。下値サポートは、心理的節目の9,500円、4月19日安値9,405円、3月29日安値9,317円など。予想レンジは先週と同じとする。

今週の予想レンジ:9,300円~9,800円

更新日 2011年5月29日 株・個人投資家の喫茶店

2011年5月22日日曜日

2011年5月23日~5月27日の日経平均予想



先週の株式市場は、不安定な商品相場やギリシャ問題がくすぶる中、海外市場は方向感がでず、日経平均も小動きに終始した。週ベースでは41.69円安。

今週の株式市場は、基本レンジ内の動きだが下振れも警戒。国内は企業決算が一巡し手掛かりに乏しく、海外市場の動向に振らされ易くなる。9,500円レベルでは、日銀のEFT買いに支えられてきたが、それも海外市場が堅調相場を続けてきたところに負う部分が大きい。海外市場が調整に入ると、外国人のリスク許容度の低下から日本株も売られやすくなる。またここにきてマーケットでは国内の政治リスクが再度意識され始めている。東電への賠償支援の枠組みが先送りされるようだと、銀行や他の電力株への影響のみならず、市場全体の心理も冷やしかねない。ポジティブな材料としては、サプライチェーンの回復が前倒しで進んでいることと、20日時点の東証1部のPBR(株価純資産倍率)が1.02%と低水準なこと。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,711円、SQ値の9,758円、200日移動平均9,829円。下値サポートは、日足雲下限と心理的節目の9,500円レベル。3月29日安値9,317円など。

今週の予想レンジ:9,300円~9,800円

更新日 2011年5月22日 株・個人投資家の喫茶店

2011年5月15日日曜日

2011年5月16日~5月20日の日経平均予想



先週の株式市場は、国際商品相場の変調により、好調な米国株の動きが不安定となり、東京市場も週半ばまでは方向感のない展開となった。その後は原発不安や週末は枝野発言をきっかけに売りが優勢となった。週ベースでは210円安。

今週の株式市場は、上値の重い展開か。週初は先週同様、決算プレーが中心となろうが、今期の予想を見送る企業も多く、全体的な方向感は見えにくい。そうなると欧州ソブリン問題や不安定な商品相場を睨みながら、東京市場は米株の動きに大きく振らされる展開となろう。週末、枝野氏が東電に融資した金融機関への債権放棄を求めた発言も引き続き懸念材料として残る。資本主義の原理原則を無視した発言だけに、現在唯一の買い手である外国人の反応が心配である。9,500円レベルでの日銀のETF買いでどこまで支えられるかと言ったところだが、ここを大きく割り込んでくるようだと下方にバイアスがかかりやすくなる。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,711円、SQ値の9,758円、200日移動平均9,822円。下値サポートは、日足雲下限と心理的節目の9,500円レベル。3月29日安値9,317円など。

今週の予想レンジ:9,400円~9,800円

更新日 2011年5月13日 株・個人投資家の喫茶店

2011年5月8日日曜日

2011年5月9日~5月13日の日経平均予想


先週の株式市場は、GWの谷間と言うことで2営業日しかなかった。2日に1万円を回復した後は、米国株の下落や再び80円割れとなった円高の進行を嫌気し、6日に値を消した。

今週の株式市場は、レンジでの取引が継続か。週末の米雇用統計は市場予想を上回ったが、ギリシャのユーロ圏離脱報道(その後否定)でNYダウは伸び悩み、ドル/円もほぼいってこいの展開となった。欧州のソブリン・リスク、商品相場の急落など、再びリスク回避の動きが広がるのか予断を許さない。ここまでの国内決算発表は、およそ1/3の企業が今期の予想を未定としており、不透明感から動きづらい状況になっている。下値は日銀のETF買いが支える形だが、10,000円台の定着はまだ時期尚早と言ったところか。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の10,000円、週足雲上限の10,102円。下値サポートは、200日移動平均線9,819円、日足基準線9,667円、心理的節目の9,500円など。

今週の予想レンジ:9,500円~10,000円

更新日 2011年5月8日 株・個人投資家の喫茶店