2011年5月15日日曜日

2011年5月16日~5月20日の日経平均予想



先週の株式市場は、国際商品相場の変調により、好調な米国株の動きが不安定となり、東京市場も週半ばまでは方向感のない展開となった。その後は原発不安や週末は枝野発言をきっかけに売りが優勢となった。週ベースでは210円安。

今週の株式市場は、上値の重い展開か。週初は先週同様、決算プレーが中心となろうが、今期の予想を見送る企業も多く、全体的な方向感は見えにくい。そうなると欧州ソブリン問題や不安定な商品相場を睨みながら、東京市場は米株の動きに大きく振らされる展開となろう。週末、枝野氏が東電に融資した金融機関への債権放棄を求めた発言も引き続き懸念材料として残る。資本主義の原理原則を無視した発言だけに、現在唯一の買い手である外国人の反応が心配である。9,500円レベルでの日銀のETF買いでどこまで支えられるかと言ったところだが、ここを大きく割り込んでくるようだと下方にバイアスがかかりやすくなる。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,711円、SQ値の9,758円、200日移動平均9,822円。下値サポートは、日足雲下限と心理的節目の9,500円レベル。3月29日安値9,317円など。

今週の予想レンジ:9,400円~9,800円

更新日 2011年5月13日 株・個人投資家の喫茶店