先週の株式市場は、ギリシャの財政問題がいったん和らいだことで堅調に推移した。ただ、上昇した要因はクレディ・スイスによる先物の買い戻しであり、現物の上値は重かった。日経平均は週ベースで327円高となり、これは震災後2番目の大きさ。
今週の株式市場は、ボックスの動きが継続か。まずはギリシャの財政再建策が28日の同国議会で承認されるかどうかが注目材料となる。万一、否決されれば市場へのインパクトは大きい。日本では29日が株主総会の集中日であり、需給的には売りが出にくい環境にある。合理的算定が出来ないという理由で、業績予想を非開示にしている企業も総会に合わせ出してくること予想される。200日移動平均線が上向きになっており、ここを抜けてくるようだと強いシグナルとなる。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲上限9,713円、200日移動平均線9,848円、週足雲上限10,102円など。下値サポートは、日足基準線9,519円、日足雲下限9,498円、3月29日安値9,317円など。
6月24日の東証一部:株価収益率(PER)14,94倍、 株価純資産倍率(PBR)1.03倍
今週の予想レンジ:9,300円~9,800円
更新日 2011年6月26日 株・個人投資家の喫茶店