先週の株式市場は、米雇用統計を受け売り先行の始まりとなったが、その後は米国の景気減速懸念や円高進行など悪材料が多い中、小幅ながら震災後初の4連騰となった。週ベースでは22円高となり5週間ぶりの上昇。NYダウは6週連続の下落。
今週の株式市場は、弱含みのなか下値を試す展開か。週末の米国株が大幅反落となっていることから、月曜日は売り先行の展開となろう。米国の景気減速やギリシャの債務再編問題など、海外からもマイナスのニュースフローが多くなっており、国内政局の混迷と合わせ買い材料は乏しい。日経平均は9,300円のネックラインを割り込むようだと、三尊天井が確定し下方バイアスが高まる。日銀のETF買い入れでどこまで粘れるかと言ったところ。
日経平均の上値抵抗としては、SQ値9,553円、日足基準線9,643円、週足雲下限9,666円、日足雲上限9,717など。下値サポートは、6月7日安値9,358円、3月29日安値9,317円など。
6月10日の東証一部:株価収益率(PER)14,66倍、 株価純資産倍率(PBR)1.01倍
今週の予想レンジ:9,200円~9,600円
更新日 2011年6月12日 株・個人投資家の喫茶店