2011年8月28日日曜日

2011年8月29日~9月2日の日経平均予想



先週の株式市場は、バーナンキ講演を前にアンワインドが出て個別には荒い動きとなる銘柄も
あったが、全体的には方向感のない展開となった。日経平均は週ベースで78.54円の上昇となった。

今週の株式市場は、上値の重い展開か。注目のバーナンキ講演は、QE3への言及はなく失望に終わる。ただ、巧妙だったのは次回のFOMCの開催期間を延長したことで、これにより市場が勝手にQE3への期待をつなぎ、株価は持ち直した。今週は米国でISM製造業や雇用統計といった重要指標が目白押しで、発表前に東京市場は様子見ムードが強まりそう。基本的に欧米市場の動きを受けギャップを空けての始まりが多くなり、ザラ場は動かない相場が今週も継続しそうである。

国内は民主党の代表選があるが、マーケットは相手にしていない感じである。

日経平均の上値抵抗としては、日足転換線8,885円、心理的節目の9,000円、日足基準線9,384円など。下値サポートとしは、3月15日終値8,605円・ザラ場安値8,227円など。

8月26日の東証一部:株価収益率(PER)13.54倍、 株価純資産倍率(PBR)0.94倍

今週の予想レンジ:8,400円~9,100円

更新日 2011年8月28日 株・個人投資家の喫茶店

2011年8月21日日曜日

2011年8月22日~8月26日の日経平均予想



先週の株式市場は、前半は欧米市場が落ち着いていたこともあり底堅く推移したが、週末にかけ欧州発の世界連鎖株安に巻き込まれ続落。日経平均は週ベースで244.48の下落となった。

今週の株式市場は、ボラタイルな展開が継続。いったん落ち着いたかに見えたマーケットだが、欧州当局の危機感の欠如などから、債務問題が欧州銀行の信用不安に広がりを見せ始めている。株式市場は、各国の政策対応を催促するような相場になっているが、どうせ有効な手立ては打ち出せないだろうと云うことがマーケットで支配的になっており、まさに八方塞がりの状態。

米国では今週26日のバーナンキ講演が注目され、一部では追加緩和期待が高まっているが、インフレ気味の現状では、劇薬QE3の実施は不可能であろう。ただ、直近4週間で米株式市場の時価総額は約207兆円も減少しており、逆資産効果の悪影響を考慮すれば、QE2.5程度のものが出てくる可能性は否定できない。日本株に関しては、世界的なリスク回避の流れには抗うことはできないが、どの角度から見ても割安圏に来ているのは間違いない。

日経平均の上値抵抗としては、日足転換線8,904円、心理的節目の9,000円、日足基準線9,402円など。下値サポートとしは、8月9日安値8,656円、3月15日終値8,605円・ザラ場安値8,227円など。

8月19日の東証一部:株価収益率(PER)13.43倍、 株価純資産倍率(PBR)0.94倍

今週の予想レンジ:8,300円~9,200円

更新日 2011年8月21日 株・個人投資家の喫茶店

2011年8月14日日曜日

2011年8月15日~8月19日の日経平均予想



先週の株式市場は、米国債の格下げをきっかけに世界的にリスクオフの動きが続き、日経平均は震災後の安値に迫る8,656円まで売られる場面もあった。日経平均は週ベースで336.16の下落。

今週の株式市場は、9,000円を挟み揉み合う展開か。週末の米国株が久しぶりの続伸となっており、週明けは東京市場も反発しての始まりとなろう。東証1部の株価純資産倍率(PBR)は0.96倍と割安水準にきており、オシレーター的にも短期売られ過ぎを示唆している。ただ、頼みの外国人は自国のマーケットで痛んでおり、3月の時とは違い有力な買い手は不在である。自律反発した場合も、長らくボックスの下限だった9,300~9,400円どころがレジスタンスとして意識される。

日経平均の上値抵抗としては、SQ値の9,054円、日足基準線9,432円、日足雲下限9,710円など。下値サポートとしは、8月9日安値8,656円、3月15日終値8,605円など。

8月12日の東証一部:株価収益率(PER)13,71倍、 株価純資産倍率(PBR)0.96倍

今週の予想レンジ:8,700円~9,400円

更新日 2011年8月14日 株・個人投資家の喫茶店

2011年8月7日日曜日

2011年8月8日~8月12日の日経平均予想



先週の株式市場は、円売り介入や日銀の追加金融緩和の決定があったものの、世界的な景気減速懸念が市場心理を悪化させ大幅安となった。日経平均は週ベースで533.15円下落した。

今週の株式市場は、引き続き海外市場を睨みながらボラタイルな展開が予想される。週末にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に1段階引き下げるニュースが飛び込んできた。2008年の金融危機の時もそうだが、こういうニュースは必ず週末に発表され、週明けの東京市場がまず実験台にされる。直近の米株の意味不明の暴落、円の急騰、予想を上回る雇用統計でも売られるという動きは、これが背後にあったことを考えれば納得できる。当然それなりの影響は出るだろうが、かなり織り込まれていると考えられる。ただ、これでレポ市場やデリバティブ市場が大きく動揺すれば、一層リスク回避が強まり2008年の悪夢が蘇る。しかし、現状S&P1社だけの格下げであり、流動性・安全性から米国債の受け皿となる国債があるかと言えば、それもないことから混乱があったとしても短期間で終息に向かうだろう。日本株はテクニカル的には下値目処が立たなくなってきたが、先週末の東証1部のPBRが0.99倍となっており、この辺が下支え材料として期待される。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,500円、日足雲下限9,591円、日足基準線9,736円、200日移動平均9,926円など。下値サポートとしては、心理的節目の9,000円、3月15日終値8,605円など。


8月5日の東証一部:株価収益率(PER)14,31倍、 株価純資産倍率(PBR)0.99倍

今週の予想レンジ:8,900円~9,600円

更新日 2011年8月7日 株・個人投資家の喫茶店