2011年9月11日日曜日

2011年9月12日~9月16日の日経平均予想



先週の株式市場は、世界的な景気減速や欧州の財政危機が金融システム不安に拡大し軟調な展開となった。日経平均は外国人売り止まらず、6日に終値ベースでの年初来安値を更新した。
週ベースでは213円の下落。

今週の株式市場は、弱含みの展開が継続か。週末に欧米株が急落していることから、東京市場も週明けは売り先行の始まりとなる。CMEの円建て清算値が8,495円で現物と先物の配当落ち分+80円を考慮しても、年初来安値付近からの始まりとなろう。日本株はPBRなど指標面での割安感は顕著だが、外国人の換金売りが止まらない状況では厳しいところ。

今週も欧州関連のイベントが相場の撹乱要因。ここにきて、ドイツがギリシャのデフォルトに向け準備を始めるなど、ECB内部の意見対立も目立ち始めている。今後もギリシャへの追加支援をめぐる担保供与など問題は山積である。欧州は対応を一つ間違えると金融システムがクラッシュし、リーマン・ショックのようなパニック状態に陥ることも考えられるので、かなり危険な状態になっている。G7に関しては、形だけの協調姿勢は示されたものの、マーケットに対してはほぼゼロ回答であり、不安払拭には程遠い内容だった。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,000円、日足基準線9,028円など。下値サポートとしは、9月6日終値8,590円、心理的節目8,500円、3月15日安値8,227円など。

9月9日の東証一部:株価収益率(PER)13.54倍、 株価純資産倍率(PBR)0.94倍

今週の予想レンジ:8,400円~8,900円

更新日 2011年9月11日 株・個人投資家の喫茶店