2011年9月18日日曜日

2011年9月20日~9月22日の日経平均予想



先週の株式市場は、欧州財務危機の拡大懸念から、日経平均は9月14日に年初来安値を更新した。その後は欧米日の中央銀行によるドル資金の供給などが好感され持ち直した。日経平均は週ベースで126.5円の上昇。

今週の株式市場は、引き続き海外情勢を睨みながらの展開。欧州財務危機に関しては、対処療法で危機がいったん和らいだものの、それだけのことで抜本的な問題は何も解決していない。危機を押さえ込むには、EFSFの大幅な拡大やユーロ共同債などが必要だが、一国でも反対する国があれば成立しない。結局、根本的な治療はドイツなどの反対で実現不可能なので、対処療法で誤魔化しながらユーロ圏の防衛を続けるしかないのが現状である。従ってマーケットは政策期待と失望を繰り返しながら、ボラの高い状態が継続しそうだ。

20日から開催される米国FOMCへの関心も高い。市場のコンセンサスとしては、QE3は見送りとなり、短期債を買って長期債を売るオペレーション・ツイストで長期金利の押し下げを狙う戦略に留まるとの見方が多い。

今週は国内の株式市場は3営業日しかない。そんな中、海外での重要イベントも多く、オープニングギャップを空けた後は、ザラ場方向感のない展開が続きそうだ。独自の動きとしては9月中間期末が近いことから高配当銘柄への物色が意識される。

日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,000円、日足雲下限9,348円など。下値サポートとしは、3月15日安値8,518円、3月15日安値8,227円など。

9月16日の東証一部:株価収益率(PER)13.78倍、 株価純資産倍率(PBR)0.96倍

今週の予想レンジ:8,600円~9,000円

更新日 2011年9月18日 株・個人投資家の喫茶店