先週の株式市場は反落。前週に急騰した反動や欧州イベントを前に利益確定売りが優勢となった。週末には、ドラギ総裁が国債購入拡大の考えがないことを明言したことで市場に失望感が広がった。日経平均は週ベースで107.29円の下落。
今週の株式市場は、引き続き海外市場をにらみながらの餅つき相場が継続か。ECB会合は失望に終ったが、EU首脳会議では英国を除く各国が新たな財政協定への取り組みで合意した。このことを受け金曜日の欧米市場は戻しているので、週明けは落ち着いたスタートとなりそうだ。大きなイベントは通過したが、これで市場を覆っている霧が晴れるわけでもなく、欧州ソブリン問題とは長い付き合いとなりそうだ。
日経平均の上値抵抗としては、75日移動平均線8,659円、日足雲下限8,747円、日足雲上限8,822円など。テクニカルポイントが8,700~8,800円どころに集中しており、ここを上抜けてくれば9,000円台も視野に入る。下値サポートとしては、25日移動平均8,523円、SQ値8,478円、10月までサポートだった8,350円レベル。予想レンジは先週と同じとする。
今週の予想レンジ:8,300円~8,900円
更新日 2011年12月11日 株・個人投資家の喫茶店