先週の株式市場は続伸。週前半は急ピッチな上昇に対する警戒感や、ギリシャ債務交換への不透明感から利益確定売りが優勢だったが、週後半にはギリシャ懸念も和らぎ上昇に転じた。日経平均は週ベースで152.71円の上昇。
今週の株式市場は、1万円の攻防から上値を試す展開か。注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が22万7000人増と、市場予想を上回り、米株は堅調な展開となった。CMEの円建て清算値は9,950円、先物の配当落ち分を考慮すると、現物は1万円台に乗せてきているので、週明けは1万円を上回っての始まりが予想される。82円ミドルまで円安が進行しているのも追い風となろう。レジスタンスと意識されるのは、2011年7月8日高値10,207円しかなく、為替次第ではここを一気に試しに行く展開も予想される。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の10,000円、2011年7月8日高値10,207円、下値サポートとしては、日足転換線9,758円、週足雲上限9,560円、日足基準線9,416円など。
今週の予想レンジ:9,600円~10,200円
更新日 2012年3月11日 株・個人投資家の喫茶店