2012年7月8日日曜日

2012年7月9日~7月13日の日経平均予想

先週の株式市場は、EU首脳会議の合意によるアンワインド(巻き戻し)は入ったが、リスク・オンには移行できず、次第に様子見ムードが強まった。日経平均はなんとか9,000円台は維持したが、東証一部の売買代金は週を通して1兆円割れと薄商いが続いた。日経平均は週ベースで13.97円の上昇。上昇は5週連続。

今週の株式市場は、上値の重い展開が継続か。EU首脳会議の合意で、いったんリスク資産に買い戻しが入ったが、フィンランドとオランダがESMの債券購入に反対するなど、資本注入の具体的な手順や条件が不透明なことから、ユーロは再び軟調な展開になっている。また、週末にはスペインの10年物国債利回りが再び7%を超えるなど、マーケットはまだ疑心暗鬼の状態を抜け出せていない。9日のユーロ圏財務相会合で欧州各国が協調姿勢を示せるかがポイントとなる。

国内では、11~12日に開かれる日銀の金融政策決定会合が注目材料。先週、7月の地域経済報告(さくらリポート)で、全国9地域の景気判断を引き上げたことから、現状維持が予想されるが、期待値が低い分、サプライズがあれば好感されるだろう。世界的な金融緩和の流れの中で、また日銀だけ後手に回ることになれば、円高が株式市場を圧迫することになろう。

今週の日経平均の上値抵抗としては、75日移動平均線9,144円、週足基準線9,247円、日足雲上限9,339円など。下値サポートとしては、200日移動平均線8,952円、日足転換線8,878円、週足雲下限8,788円、日足基準線8,687円など。

東証1部全銘柄 予想PER12.29倍 PBR0.95倍 予想配当利回り2.22%

今週の予想レンジ:8,750円~9,300円

更新日 2012年7月8日 株・個人投資家の喫茶店