先週の日経平均は大幅に反発。週末にギリシャ政府が財政構造改革案を示したことで楽観論が広がり、週明けから買いが優勢になった。水曜日には2000年4月12日の高値20,833円を上回ったが、週末は高値警戒感やギリシャ債務問題が進展しないこともあり、利益確定売りが優勢になった。ただ、下がったところでは日銀のETF買いも入り高値圏で底堅く推移した。日経平均は週ベースで531.91円の上昇。
今週の株式市場はボラタイルな展開か。ギリシャの債務問題は双方折り合いがつかず、内外の板挟み状態になったチプラス首相は国民投票という手段に出ました。これにより30日に予定されているIMFへの債務返済が履行できない可能性が高まっており、ギリシャのデフォルトとユーロ圏離脱が現実味を増してきました。デフォルトになった場合、多少ショック安はあるかもしれませんが、日経平均が2万円を切ることはないのではないか。また、周辺国に波及しないという前提ですが、ユーロ圏からギリシャという厄介者が消えることで通貨ユーロの価値は高まります。ギリシャのおかげでユーロ安の恩恵にあずかってきたドイツ経済にはマイナス、日本株はむしろプラスに作用しそうです。
日経平均の上値抵抗としては、6月24日高値20,952円、心理的節目21,000円。下値サポートとしては、日足基準線20,472円、心理的節目20,000円、75日移動平均線19,902円など。
東証1部全銘柄 予想PER17.56倍 PBR1.45倍 予想配当利回り1.49%
今週の予想レンジ:20,100円~21,000円
更新日 2015年6月28日 株・個人投資家の喫茶店