先週の日経平均は続落。3連休明けはFOMCを前に買い戻しが入り上昇となった。FOMCは大方の予想通り0.75%の利上げとなったものの、景気を犠牲にしてもインフレ退治を優先するとのタカ派的な内容で、ドットチャートも上振れたことで、米国株は売りが優勢となり、日本株も軟調な推移となった。日経平均は週ベースで413.82円の下落。
今週の株式市場は、軟調な展開か。22日の夕方にドル円が146円近くまで上昇したことを受け政府・日銀が円買い介入に踏み切った。介入の規模は不明ですが、円売り介入が理論上無限に出来るのに対し、円買い介入は外貨準備が介入可能な金額の上限となります。外貨準備は8月末時点で約1.29兆ドル(185兆円)程度ありますが、為替市場の大きさから見れば微々たるものなので、多くの方が指摘しているように効果は限定的でしょう。米国株が6月の安値を明確に下抜けてくるようだと、日本株も下値模索の展開となりそう。円安は株式市場にプラスで米国株が下落しても相対的に底堅い動きが続いてきました。今週もまだこの傾向は変わらないと思いますが、いずれ日銀が政策変更を迫られるほど円を売り浴びせられたら話は違ってきます。今回のアクセルとブレーキを同時に踏み込む無意味な介入をしたことで、その日は近づいたと思います。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲下限27371円、週足基準線27371円、200日移動平均27390円、週足雲上限27738円、心理的節目28000円、日足基準線28088円。下値サポートとしては、心理的節目27000円、週足雲下限26915円、月足基準線26357円、心理的節目26000円。
プライム全銘柄 予想PER13.60倍 予想PBR1.18倍 予想配当利回り2.36%
今週の予想レンジ:26,000円~27,500円
更新日 2022年9月25日 株・個人投資家の喫茶店