先週の株式市場は、やや落ち着きを取り戻し、週ベースで329円の上昇となった。ただ、原発問題のニュースには敏感に反応する地合いで、東京の水道で基準値を超えるヨウ素が検出されると大きく売られるなど、不安定な相場になっている。
今週の株式市場は、引き続き神経質な展開が継続。マーケットは、パニック的な状況が解消し、次第に落ち着きを取り戻しているが、原発問題は予断を許さない綱渡りの状況が続いており、今週も大きな圧迫要因となる。また、今回の大震災による経済活動の鈍化、それに伴う個別企業の業績修正、その後の復興需要など、まだ見えない部分が非常に多く、下げれば買いも入ってくるが、9,500円を超えてくると買いの手も止まってくる状況に大きな変化はないと思われる。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,559円、週足雲下限9,687円、200日移動平均9,822円など。下値サポートは心理的節目の9,000円。
29日の配当権利落ちについては、今後無配や減配などが増える可能性もあり読みづらいが、証券会社によると概ね80円程度という予想になっている。
今週の予想レンジ:8,900円~9,750円
更新日 2011年3月27日 株・個人投資家の喫茶店