2011年3月27日日曜日

2011年3月28日~4月1日の日経平均予想


先週の株式市場は、やや落ち着きを取り戻し、週ベースで329円の上昇となった。ただ、原発問題のニュースには敏感に反応する地合いで、東京の水道で基準値を超えるヨウ素が検出されると大きく売られるなど、不安定な相場になっている。

今週の株式市場は、引き続き神経質な展開が継続。マーケットは、パニック的な状況が解消し、次第に落ち着きを取り戻しているが、原発問題は予断を許さない綱渡りの状況が続いており、今週も大きな圧迫要因となる。また、今回の大震災による経済活動の鈍化、それに伴う個別企業の業績修正、その後の復興需要など、まだ見えない部分が非常に多く、下げれば買いも入ってくるが、9,500円を超えてくると買いの手も止まってくる状況に大きな変化はないと思われる。

日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,559円、週足雲下限9,687円、200日移動平均9,822円など。下値サポートは心理的節目の9,000円。

29日の配当権利落ちについては、今後無配や減配などが増える可能性もあり読みづらいが、証券会社によると概ね80円程度という予想になっている。


今週の予想レンジ:8,900円~9,750円

更新日 2011年3月27日 株・個人投資家の喫茶店

2011年3月20日日曜日

2011年3月22日~3月25日の日経平均予想


先週の株式市場は、未曾有の大震災に原発不安が拍車をかけ予想を遥かに超える暴落となった。週ベースでは、-1,047.68円の下落。

今週の株式市場は、引き続きボラタイルな展開が継続。パニック状態になった15日のザラ場安値、8,227円を下回る可能性は非常に低いと思われるが、これだけブラックスワンを立て続けに何度も見せられては断言は出来ない。ただ、今回オプション取引で破産した個人が多いように、マージンコールによる信用の投げ売りもかなり出たと思われる。このことから戻るスピードも想定外になる可能性もある。

基本的に9,500円から下は、すべて原発不安がもたらしたもの。現在、自衛隊・東京消防庁・東電・関連会社の危険を顧みない必死の努力により一筋の光が見え始めているが、今週も原発の動向から目が離せない。ただ、例え原発不安が終息に向かっても、このまま首都圏の停電が長引けばGDPを6%押し下げるという試算もあり、今後、電力供給の安定が早期復興の鍵となろう。
今週の予想レンジ:8,600円~9,800円

更新日 2011年3月20日 株・個人投資家の喫茶店

2011年3月13日日曜日

2011年3月14日~3月18日の日経平均予想


先週の株式市場は、中東の地政学リスク、高止まりする原油高、欧州ソブリン問題の蒸し返しなどを背景とした世界的な景気減速懸念が再燃し下値模索の展開となった。日経平均は週ベースで439円の下落。

今週の株式市場は、金曜日の大引け直前に起きた大地震の影響から売りが膨らみそうだ。CMEの円建て清算値は9,975円と配当落ち分(約70円)を考慮すれば、現物はまだ1万円台を保っているが、これは被害の全容が明らかになる前であり、当てにはならない。今後も大きな余震や悲惨な状況が明らかになるにつれ、マーケットも大きく揺れ動くことになる。今回の地震がGDPに与える影響など不確定要因が多く、正直月曜日のマーケットがどう動くかは、私も予測がつきません。ただ、日本がこれでダメになってしまうわけでもなく、国民一丸となり必ずや力強い復興を遂げるものと信じています。

地震被害を受けられました皆様に心からお見舞い申し上げます。

今週の予想レンジ:9,000円~10,000円

更新日 2011年3月13日 株・個人投資家の喫茶店

2011年3月6日日曜日

2011年3月7日~3月11日の日経平均予想


先週の株式市場は、中東の地政学リスクを背景にした原油価格の動きに米株が乱高下となり、日本株も方向感のない展開となった。一方、先物の影響を受けない新興市場は個人の短期資金を集め好調に推移した。日経平均は週ベースで69.57円の上昇。

今週の株式市場は、10,500円を中心に揉み合いか。週末の米雇用統計は、ほぼ予想通りの着地となったが、株式市場は前日に大きく上昇していたこともあり、材料出尽くしから売られた。週明けの東京市場は、CMEの円建て清算値である10,640円を意識した始まりとなろう。基本的に日米ともファンダメンタルズは悪くはないが、中東の地政学リスクと原油高でボラティリティーが高くなっており、捉えどころのない相場になっている。中東情勢が落ち着けば、カネ余りと好調な企業業績から年初来高値を更新する可能性もあるが、週末に原油先物価格が再び直近高値を更新したことで上値は重そうである。週末にはメジャーSQが控えており、先物の動きには要注意。個別には3月期末に向けた高配当銘柄への物色も意識されよう。

日経平均の上値抵抗としては、2月21日の終値10,857円、心理的節目の11,000円。下値サポートとしては、週足転換線10,537円、日足雲上限10,410円、75日移動平均10,370円など。予想レンジは先週と同じとする。

今週の予想レンジ:10,250円~10,750円

更新日 2011年3月6日 株・個人投資家の喫茶店