2011年3月6日日曜日

2011年3月7日~3月11日の日経平均予想


先週の株式市場は、中東の地政学リスクを背景にした原油価格の動きに米株が乱高下となり、日本株も方向感のない展開となった。一方、先物の影響を受けない新興市場は個人の短期資金を集め好調に推移した。日経平均は週ベースで69.57円の上昇。

今週の株式市場は、10,500円を中心に揉み合いか。週末の米雇用統計は、ほぼ予想通りの着地となったが、株式市場は前日に大きく上昇していたこともあり、材料出尽くしから売られた。週明けの東京市場は、CMEの円建て清算値である10,640円を意識した始まりとなろう。基本的に日米ともファンダメンタルズは悪くはないが、中東の地政学リスクと原油高でボラティリティーが高くなっており、捉えどころのない相場になっている。中東情勢が落ち着けば、カネ余りと好調な企業業績から年初来高値を更新する可能性もあるが、週末に原油先物価格が再び直近高値を更新したことで上値は重そうである。週末にはメジャーSQが控えており、先物の動きには要注意。個別には3月期末に向けた高配当銘柄への物色も意識されよう。

日経平均の上値抵抗としては、2月21日の終値10,857円、心理的節目の11,000円。下値サポートとしては、週足転換線10,537円、日足雲上限10,410円、75日移動平均10,370円など。予想レンジは先週と同じとする。

今週の予想レンジ:10,250円~10,750円

更新日 2011年3月6日 株・個人投資家の喫茶店