先週の株式市場は、未曾有の大震災に原発不安が拍車をかけ予想を遥かに超える暴落となった。週ベースでは、-1,047.68円の下落。
今週の株式市場は、引き続きボラタイルな展開が継続。パニック状態になった15日のザラ場安値、8,227円を下回る可能性は非常に低いと思われるが、これだけブラックスワンを立て続けに何度も見せられては断言は出来ない。ただ、今回オプション取引で破産した個人が多いように、マージンコールによる信用の投げ売りもかなり出たと思われる。このことから戻るスピードも想定外になる可能性もある。
基本的に9,500円から下は、すべて原発不安がもたらしたもの。現在、自衛隊・東京消防庁・東電・関連会社の危険を顧みない必死の努力により一筋の光が見え始めているが、今週も原発の動向から目が離せない。ただ、例え原発不安が終息に向かっても、このまま首都圏の停電が長引けばGDPを6%押し下げるという試算もあり、今後、電力供給の安定が早期復興の鍵となろう。
今週の予想レンジ:8,600円~9,800円
更新日 2011年3月20日 株・個人投資家の喫茶店