先週の株式市場は続落。スペインの財政不安や日銀の追加緩和見送りもあり円高が進行、水曜日には9,388円まで下げる場面もあった。しかし、その後は欧米市場がリバウンドしたことで週末にかけ下げ幅を縮める。日経平均は週ベースで50.46円の下落。
今週の株式市場は、上値の重い展開が継続か。目先の材料としては本格化してくる米企業決算だろうが、好業績はある程度織り込み済みで、マクロ面での日米の追加金融緩和に関心が集まる。日本は次週に予定される日銀の追加緩和が相場を下支える形になるが、マーケットは既に追加緩和を織り込んでいるので、実際の発表時にサプライズがなければ、そこで材料出尽くしだろう。またアメリカが更に追加緩和に走るような姿勢をみせれば円高の進行も懸念される。日経平均でPBR1倍の9,200円レベルが当面の下値めどか。
今週の日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,882円、25日移動平均線9,927円、心理的節目10,000円など。下値サポートとしては、週足雲上限9,560円、日足雲上限9,517円、75日移動平均線9,305円、月足転換線9,195円など。
今週の予想レンジ:9,250円~9,800円
更新日 2012年4月15日 株・個人投資家の喫茶店