先週の株式市場は底堅く推移した。米国株が26日にQE3(量的金融緩和第3弾)期待から急騰し、翌27日の日経平均も200円を超す大幅高となり、東日本大震災後の高値を更新した。その後は配当落ちやドル円が81円台に入ったことも影響し、週末まで3日続落となったが、日銀のETFの買い入れなどもあり下値は限定的だった。日経平均は週ベースで72.09円の上昇。
今週の株式市場は、上値の重い展開を予想する。欧州危機は表面上は沈静化しているが、実際は傷口に絆創膏を貼った程度のものである。またアメリカもQE3期待でしか相場が上昇しなくなっており、ここから一段の上値追いになるかと言えば大いに疑問と言える。ただ、4月いっぱいまでは崩れそうで崩れない相場が続くのではないかと思われる。
今週は2日に米ISM製造業指数、週末に米雇用統計。国内では2日の日銀短観が注目料。大企業製造業の業況判断指数は円高の修正を受け、半年ぶりに改善すると予想される。
日経平均の上値抵抗としては、日足転換線10,127円、3月27日高値10,255円。下値サポートとしては、心理的節目の10,000円、25日移動平均線9,917円、日足基準線9,882円など。予想レンジは先週と同じとする。
今週の予想レンジ:9,750円~10,250円
更新日 2012年4月1日 株・個人投資家の喫茶店