先週の株式市場は、キプロスの支援合意を受け月曜日は大幅高となったが、大口の預金者に大きな負担を求めたキプロス救済策が「ひな型」になるとの発言やイタリアの政局不安などからユーロが軟調となり、日経平均の上値を押さえた。日経平均は週ベースで53.95円の上昇。
今週は1日に短観、3日~4日にかけては金融政策決定会合が開かれる。黒田新体制でのデフレ脱却に向けた大胆な金融緩和がついに実行に移される訳だが、為替も株式市場も11月から引っ張っている材料なので、既出の緩和策以外に新たなサプライズを伴わないと一旦は材料出尽くしになる可能性が高いと思われる。外国人が3月3週から売り越しに転じる一方で、個人の信用買い残は引き続き増加している。今週の金融政策決定会合を受けた後、外国人が再び買いに転じれば、個人も信用の回転が効き好需給の相場が継続するが、売りを加速させるようだと、調整ムードが強まることになる。月足雲上限12,648円が引き続きレジスタンス。
日経平均の上値抵抗としては、月足雲上限12,648円、心理的節目の13,000円など。下値サポートとしては、SQ値の12,073円、心理的節目の12,000円、日足基準線11,913円など。
東証1部全銘柄 予想PER21.94倍 PBR1.27倍 予想配当利回り1.72%
今週の予想レンジ:11,900円~12,600円
更新日 2013年3月31日 株・個人投資家の喫茶店