先週の株式市場は小幅に反発。週初は売り先行で始まったが、NYダウの史上最高値更新や、懸念されていた黒田会見も今回はネガティブな反応とならず、週末にかけ買い戻しが優勢になった。日経平均は週ベースで28.25円の上昇。
週末の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数は前月比28万8000人増となり、市場予想の22万人を大幅に上回る良好なものとなった。しかし、株価が高値圏にあることや、ウクライナ情勢の悪化、出口論の早まりなども意識され、買い一巡後は利益確定売りが優勢になった。日経平均は日足転換線と基準線をはさんだ揉み合いを4月半ばから続けており、そろそろ上下どちらかに動きがでてきそうだ。今週からピークを迎える企業決算からも目が離せない。国内企業決算の出だしはコンサバティブな予想が多く下げる銘柄が目立ったが、週末には決算を受け上昇する銘柄も多くなってきたので、市場センチメントとしては中立に戻ってきている。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線14,525円、日足雲下限14,596円、200日移動平均線14,666円。下値サポートとしては、週足雲上限14,231円、心理的節目14,000円、4月11日安値13,885円など。
東証1部全銘柄 予想PER15.05倍 PBR1.28倍 予想配当利回り1.72%
今週の予想レンジ:14,100円~14,600円
更新日 2014年5月4日 株・個人投資家の喫茶店