先週の日経平均は続落。週明けは好調な雇用統計を好感し、米国株が反発した流れを受け買い先行の始まりとなった。しかしその後は米国株が原油安などを受け軟調に推移したことで日経平均もさえない展開となった。7~9月期の国内GDPの伸び率は前期比年率1.0%と速報値のマイナス0.8%から大幅な上方修正となったが、織り込み済みで材料にはならず。日経平均は週ベースで274円の下落。
今週の日経平均はボラタイルな展開か。週末の米国株が下げ、為替も円高が進行していることから、週明けは節目の19,000円を大きく割り込んでの始まりとなりそうだ。くしくも一目均衡表の雲のねじれ(変化日)が14日に起きる。現状、個人の需給は比較的良好なので、下げれば押し目買いも期待できる。15-16日に開催されるFOMCでの利上げは既に織り込み済みだが、為替を含めたポジションのアンワインドがどの程度のインパクトをもたらすかは蓋を開けてみないと分からない。テクニカル的には、上は200日移動平均線19,495円、下は11月2日の安値18,641円がメドになるが、イベントをはさんで上にも下にも先物主導で大きく振れる可能性がある。また、17-18日には日銀の金融政策決定会合が開かれる。こちらは現状維持が大勢となっているが、日銀によるETF買いは残りが44億円と弾切れ状態となっており、何も動かないとは言い切れない。
日経平均の上値抵抗としては、週足雲上限19,290円、200日移動平均線19,495円、日足基準線19,504円、心理的節目20,000円。下値サポートとしては、週足基準線18,927円、日足雲上限18,712円、11月2日安値18,641円、心理的節目18,500円など。
東証1部全銘柄 予想PER16.43倍 PBR1.30倍 予想配当利回り1.61%
今週の予想レンジ:18,250円~19,750円
更新日 2015年12月13日 株・個人投資家の喫茶店