先週の日経平均は続伸。WTI原油先物価格が30ドル台を回復したことやアメリカのリセッション懸念の後退を受け株を買い戻す動きが優勢になった。日経平均は週ベースで221.24円の上昇。
今週の株式市場は、戻りを試す展開も上値は重そう。G20は論評にも値しない内容だったが、既に形骸化している会合なので特段好感も失望もされないだろう。それより懸念されていたアメリカのリセッション入りが目先後退したことで、円は弱含み、日本株にはプラスに働く可能性がある。ただ、米国株が利上げ懸念の再燃で崩れないことが前提であり、原油安、中国不安、G20で盛り込まれた機動的な財政政策云々も、各国任せで実効性には乏しいことから、不安定な動きは続くだろう。
日経平均レバレッジETFの年初からの平均買いコストは、日経平均16,800円程度と言われており、上値では戻り売りが強まると思われる。フィボナッチで見た場合も、2月1日の高値17,905円から12日の安値14,865円の61.8%戻しが16,744円であり、やはりこの辺がレジスタンスとして意識される。為替水準から見た場合、既に株価は割高になっているので高値掴みには注意したい。一方、下に振れた場合は価格帯出来高も多く下げ渋りを見せている15,600円レベルが目先のサポートとして意識される。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線16,386円、心理的節目16,500円、61.8%戻し16,744円、心理的節目17,000円、月足基準線17,419円。下値サポートとしては、日足転換線16,052円、心理的節目16,000円、心理的節目15,500円、2月12日安値14,865円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.91倍 PBR1.10倍 予想配当利回り1.88%
今週の予想レンジ:15,500円~16,800円
更新日 2016年2月28日 株・個人投資家の喫茶店