先週の日経平均は大幅に続落。週初は自律反発で上昇したものの、その後は原油安、欧州金融不安とリスクオフの流れが強まりドル円が急伸、日経平均はつるべ落としで15,000円割れとなった。日経平均は週ベースで-1,866.98円の下落。
今週の株式市場は、先週同様為替を睨みながらボラタイルな展開か。週末に欧米株が反発したことで月曜日は大幅高での始まりとなるが、その後は為替相場を睨みながらの展開となる。短期的に下げすぎた反動から目先1,000円程度の自律反発は十分あり得るが、長期トレンドは完全に下向きであり、為替も115円以下では来期の大幅減益は避けられない状況。現在、何一つリスクが顕在化していない中での下げなので底入れ感など当然でるはずもない。アベノミクスは一にも二にも三にも円安に依存した経済なので、それが投機的なものであろうがなかろうが、円高に振れればすべてが逆回転し実体経済を悪化させる。シカゴ投機筋の円ロングは前週から再び増加しており、当局との神経戦が激しくなろう。株のボラもしばらくは高止まり状態が続きそうだ。戻りのメドとしては心理的節目の16,000円、下は心理的節目の14,000円。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目16,000円、日足基準線16,668円、月足基準線17,419円、週足雲下限17,741円。下値サポートとしては、2月12日安値14,865円、心理的節目14,500円、心理的節目14,000円、月足雲上限13,324円など。
東証1部全銘柄 予想PER13.69倍 PBR1.01倍 予想配当利回り2.05%
今週の予想レンジ:14,250円~16,250円
更新日 2016年2月14日 株・個人投資家の喫茶店