先週の日経平均は大幅に反発。ドイツ銀行が社債(問題になった偶発転換社債ではない)の買い戻しに動いたことから、欧州金融不安が和らぎ、週初は1,069円の大幅高となった。その後も欧米市場は堅調に推移したが、ドル円の戻りが鈍く日経平均は日足基準線を手前に押し戻された。日経平均は週ベースで1014.56円の上昇。
今週の株式市場は、G20を前に揉み合い予想も為替次第では再度15,000円を試しに行く展開も。為替から日経平均のフェアバリューを考えた場合、私の計算では115円で16,000円がギリギリ許容できる範囲であることから、現在の112~113円で見た場合のフェアバリューはおまけしても15,000円前後が妥当だと考える。日銀のETF買いや公的資金などが株価を下支えしているが、ドル円が現状の112~114円で推移すれば株価は必然的に下方圧力がかかっていくことになる。上は日足基準線の16,385円が目先のレジスタンス。
26ー27日の日程でG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。期待を煽る人もいるので多少は売り込みにくい環境になるかもしれないが、既にG20は形骸化していることから、今回も「市場を注視する」程度の声明しか出てこないと見ておいた方がいいだろう。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目16,000円、日足基準線16,385円、月足基準線17,419円、週足雲下限17,741円。下値サポートとしては、心理的節目15,500円、心理的節目15,000円、2月12日安値14,865円、月足雲上限13,324円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.68倍 PBR1.09倍 予想配当利回り1.92%
今週の予想レンジ:14,800円~16,500円
更新日 2016年2月21日 株・個人投資家の喫茶店