先週の日経平均は小幅に反落。ドル円が再び112円台で推移するなど為替相場が重しとなり、水曜日まで3日続落となった。ただ、買い戻しがまだ続いていることや、下値ではGPIFの買いなどが支えとなり下値は堅かった。週末にはECB理事会を経て動きが荒くなったが、売りの勢いは弱かった。日経平均は週ベースで-75.91円の下落。
今週の株式市場は戻りを試す展開か。週末の欧米株が大幅に反発したことを受け週明けは買いが先行しそうだ。先物は3月配当(130円~140円)が落ちた状態になっているので、現物の月曜日の寄り付きは17,180円程度が予想される。今週は14日~15日には日銀金融政策決定会合、15日~16日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。政策はどちらも現状維持だと思われるが、ドラギ発言で市場が過剰反応したようにマーケットはまだ不安定なので、会見でのコメントには注意したい。バリュエーション面での割高感は否めないが、GPIFなどが3月末に向け買いを強めているので、原油価格の急落など再び極端なリスクオフにならなければ下値は限定的と見る。上値は2月1日~2日にアイランドリバーサルになっている週足雲下限レベル17,741円、下値はSQ値の16,586円。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲下限17,422円、月足基準線17,419円、週足雲下限17,741円、日足雲上限18,015円。下値サポートとしては、SQ値16,586円、心理的節目16,500円、日足転換線16,450円、日足基準線16,038円など。予想レンジは先週と同じとする。
東証1部全銘柄 予想PER15.46倍 PBR1.14倍 予想配当利回り1.82%
今週の予想レンジ:16,500円~17,750円
更新日 2016年3月13日 株・個人投資家の喫茶店