先週の日経平均は続落。米国株は緩やかな利上げペースを背景に高値圏で推移しているが、日経平均は円高基調から水曜日には3年5ヶ月ぶりの7日続落となった。週末はドル円が一時107円台に入るなど更に円高が加速したが、政府の口先介入やクジラの防戦買いなどが入り下げ渋る。日経平均は週ベースで342.64円の下落。
今週の株式市場は、為替相場を睨みながら神経質な展開か。三角保ち合いを下放れてから下げが加速し、節目の15,500円レベルまで下げたが、ここは累積出来高も多い水準であり、GPIFにはまだ買い余力が残っていると思われるので抵抗を見せている。ただ、円高が止まらないようだと、早晩前回のザラ場安値14,865円を目指していく展開になると思われる。その下は2011年11月25日のザラ場安値8,136円から2015年の6月26日のザラ場高値20,953円の1/2押しにあたる14,544円などが意識される。個人的には100トビ台での実弾介入は無理だと思うので、当面は口先介入で凌ぎつつ政策や日銀の追加緩和に望みをつなぐ相場。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目16,000円、日足雲下限16,372円、日足基準線16,381円、25日移動平均16,690円。下値サポートとしては、心理的節目15,500円、2月12日安値14,865円など。
東証1部全銘柄 予想PER15.11倍 PBR1.09倍 予想配当利回り1.91%
今週の予想レンジ:14,800円~16,500円
更新日 2016年4月10日 株・個人投資家の喫茶店