先週の日経平均は揉み合い。NYダウの史上最高値更新や国内は財政出動や日銀の追加緩和期待から17,000円に迫る場面もあったが、黒田総裁が「ヘリコプターマネーは必要性も可能性もない」と語ったという報道で、週末は利益確定売りが優勢になった。日経平均は週ベースで129.4円の上昇。
今週の株式市場はボラタイルな展開か。週末から本格化する第1四半期決算も注目だが、何と言っても28~29日に開く日銀の金融政策決定会合に注目が集まる。それなりに期待が高まっているのでゼロ回答だと失望売りは避けられない。追加緩和の手段を考えると、既に量的質的金融緩和は限界に達しているので、出口を考えればこれ以上の国債や上場投信(ETF)の買い増しは日銀のバランスシート上のリスクが大きすぎる。よってやるとしたらマイナス金利の深掘りぐらいしかないと思われるが、果たしてどうなるか。今週は決定会合次第で上下に1,000円ぐらいは軽く動く可能性が高いので予想レンジは広めにとった。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目17,000円、5月31日高値17,251円、月足転換線17,438円、心理的節目17,500円。下値サポートとしては、日足雲上限16,505円、週足基準線16,385円、日足雲下限16,218円、日足基準線16,157円、心理的節目16,000円、心理的節目15,500円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.87倍 予想PBR1.15倍 予想配当利回り1.89%
今週の予想レンジ:15,500円~17,500円
更新日 2016年7月24日 株・個人投資家の喫茶店