先週の日経平均は反発。イギリスのEU離脱決定後、欧米株はそれほど大きく崩れず、火曜日からは世界的に買い戻しが優勢になり、日経平均も5連騰となった。ただ、円高基調は変わらず外需主力株の上値は重かった。日経平均は週ベースで730.46円の上昇。
今週の株式市場は揉み合いか。イギリスのEU離脱による混乱に関しては目先は収束したが、中長期的に見ればさまざまな悪影響が出てくるのはこれからなので、短期的な動きに一喜一憂しても意味は無い。ECBや日銀の追加緩和を警戒した買い戻しもかなり入っていたのではないだろうか。ただ、東証1部の空売り比率が週末に再びEU離脱前の40%台まで戻っているので、弱気に見ている人も多く、為替と海外市場次第で買い戻しが続く余地は残っている。7月の決定会合に向け日銀プレーが始まるのはもう少し先であり、海外で波乱がなければ今週は15,500円を中心に±500円程度の動きを想定。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線16,058円、日足雲下限16,543円、日足雲上限16,741円、週足基準線16,907円。下値サポートとしては、心理的節目15,500円、6月24日安値14,864円、PBR1倍水準14,500円など。
東証1部全銘柄 予想PER14.09倍 PBR1.09倍 予想配当利回り1.97%
今週の予想レンジ:15,000円~16,000円
更新日 2016年7月3日 株・個人投資家の喫茶店