先週の日経平均は続落。週前半はトランプ氏のドル高牽制発言などからドル円が112円台まで円高に振れたことを嫌気し、節目の19,000円を下回る場面もあった。週後半はイエレン議長やムニューチン米財務長官候補の発言から円安に戻し、日経平均も日足基準線レベルまで持ち直した。日経平均は週ベースで149.37円の下落。
今週の株式市場は揉み合いか。トランプ新大統領の就任演説は想定内の内容だったが、かねてから主張していた環太平洋経済連携協定(TPP)の離脱や北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉という政策方針が発表された。今後アメリカが保護主義的な政策を強めてくるようだと、マーケットはいいとこ取りで上げてき分、崩れ始めると脆さが露呈しそうだ。国内では第3四半期決算がスタートとなる。昨年、想定為替レートを100円前後に見直した外需企業が多いので、現在の為替レートから考えれば上方修正されるのは当然と言える。マーケットが素直に反応するか、織り込み済みで処理されるのか、まずは序盤戦に注目したい。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目19,500円、1月5日高値19,615円、心理的節目20,000円。下値サポートとしては、日足基準線19,132円、心理的節目19,000円、1月18日安値18,650円、月足基準線17,908円、週足雲上限17,905円など。
東証1部全銘柄 予想PER16.37倍 予想PBR1.33倍 予想配当利回り1.68%
今週の予想レンジ:18,500円~19,500円
更新日 2017年1月22日 株・個人投資家の喫茶店