先週の日経平均は続落。週前半は米長期金利の低下やG20(財務相・中央銀行総裁会議)の共同声明で反保護主義の文言が削除されたことを受け、ドル・円相場が円高に振れたことで軟調な始まりとなった。その後、オバマケア(医療保険制度改革)の代替法案が見送り→撤回となったことで、改めてトランプ大統領の政策実効性に疑問符がつき、日本株も上値の重い展開となった。日経平均は週ベースで259.06円の下落。
今週の株式市場は続落か。オバマケア(医療保険制度改革)の代替法案の撤回を受け軟調な展開が続きそうだ。先週末の予想外の上昇で、依然としてレンジ内での動きにはなっているが、ドル円が110円を割り込んでくるようなことになれば 1月18日安値18,650円などが意識される。ただ、円高基調が続いている割には日経平均は持ち堪えており、これは日銀の巨額なETF買いに拠るところが大きい。先週もTOPIXの前場終値が0.06%安の僅かな下げでもETFを購入していたことから、今週も極端なリスクオフにならなければ一定の下支え効果を発揮しそうだ。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線19,321円、3月2日高値19,668円、心理的節目20,000円。下値サポートとしては、日足雲上限19,124円、心理的節目19,000円、日足雲下限18,921円、1月18日安値18,650円など。
東証1部全銘柄 予想PER16.88倍 予想PBR1.29倍 予想配当利回り1.65%
今週の予想レンジ:18,750円~19,500円
更新日 2017年3月26日 株・個人投資家の喫茶店