先週の日経平均は反落。週前半は米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強まり開店休業状態が続いた。注目のFOMCは大方の予想通り0.25%の追加利上げとなり、焦点だったドット・チャートの中心値は据え置かれた。これを受け米株は堅調な展開となったが、為替が2円ほど円高に振れたことで日本株は利益確定売りが優勢になった。ただ、下がったところでは日銀のETF買いが3日連続で入り、日足転換線をサポートに下げ渋る展開となった。日経平均は週ベースで83.02円の下落。
今週の株式市場は底堅い展開が継続か。先週もボックスを上抜けたとは言えない水準で終わり、為替の円高傾向も気になるところだが、現状の1ドル=113円でも十分な円安水準であることから、下を売り込むこともできず、下がれば日銀のETF買いが下値を支える構図に変わりなし。また、個人の配当取りに加え、企業の決算対策売りも一巡してくることから、需給関係も悪くなく、目先は悪材料よりも好材料に反応しやすい地合いが続きそう。リスク要因としては森友学園問題。
日経平均の上値抵抗としては、3月2日高値19,668円心理的節目20,000円。下値サポートとしては、日足転換線19,428円、日足基準線19,332円、日足雲上限19,117円、日足雲下限18,919円など。
東証1部全銘柄 予想PER17.06倍 予想PBR1.30倍 予想配当利回り1.63%
今週の予想レンジ:19,100円~19,750円
更新日 2017年3月19日 株・個人投資家の喫茶店