先週の日経平均は続落。週前半は2019年10─12月期実質国内総生産(GDP)の下振れや、新型肺炎(COVID-19)の流行で1-3月期の売上高が会社予想に届かない見通しだとアップルが発表したことを受け売りが先行。その後は中国の景気刺激策への期待や、底堅い米国株式市場が支えとなり買い戻される場面もあったが、国内での新型肺炎の感染者数増加を受け上値の重い展開となった。日経平均は週ベース300.85円の下落。
今週の株式市場は軟調な展開か。新型肺炎の国内拡大と底堅い米国株、中国の景気刺激策が今週も綱引きする構図か。新型肺炎を巡り日本国内で感染源を追えない「市中感染」が確実に拡大している。政府のまずい対応もあり、潜在的な患者数は既に数千人規模に拡大している可能性も否定できない。経済活動の停滞など言うまでもないが、医療体制も現時点で既にパンク状態にあることも心配だ。今後感染が拡大すれば、中国のような人権を無視した封じ込め策や、突貫工事での隔離病院の建設も日本ではできないことから、中国以上に深刻な事態となることも考慮しておくべきだろう。
日経平均の上値抵抗としては、日足雲下限23,398円、日足基準線23,445円、日足雲上限23,513円、心理的節目24,000円、昨年10月2日高値24,448円。下値サポートとしては、心理的節目23,000円、心理的節目22,500円。
東証1部全銘柄 予想PER15.88倍 予想PBR1.20倍 予想配当利回り2.01%
今週の予想レンジ:22,500円~24,000円
更新日 2020年2月23日 株・個人投資家の喫茶店