先週の日経平均は小幅に続伸。米国はアップルが上場来高値を更新するなどハイテク株への資金流入が継続し、ナスダックは連日で史上最高値を更新した。全米の新規感染者が3万7000人を超え、約2カ月ぶりに過去最多を更新する悪材料もあったが、FRBがリーマン・ショック後に導入した金融機関に高リスクの自己勘定取引を禁じた「ボルカー・ルール」などの一部を緩和するなど、引き続き感染第2波への懸念と大規模な金融緩和や財政出動が綱引きする展開となった。日経平均は週ベースで33.29円の上昇。
今週の株式市場は、揉み合いか。米国の新規感染者数の増加傾向は気になるところだが、先週と外部環境はほぼ変わらないことから、コメントも予想レンジも同じとする。踏み上げ的な株価上昇が一旦止まったことで、米国の感染第2波への懸念や米中関係の悪化が蒸し返されやすくなる。もっとも大規模な金融緩和や財政出動を背景に下値も限定的か。上値を買っていく材料もないが、日本株は下がれば日銀が株を買うので方向感は出づらい。今週も上は心理的節目の23,000円、下は日足基準線21,760円や週足雲下限が位置する21,500円レベルが目先のレジスタンスとサポート。
日経平均の上値抵抗としては、週足雲上限22,754円、心理的節目23,000円、年初来高値24,115円。下値サポートとしては、心理的節目22,000円、200日移動平均21,841円、日足基準線21,760円、週足雲下限21,666円、心理的節目21,000円。
東証1部全銘柄 予想PER21.93倍 予想PBR1.19倍 予想配当利回り1.46%
今週の予想レンジ:21,500円~23,000円
更新日 2020年6月28日 株・個人投資家の喫茶店