先週の株式市場は、事前予想を下回った米雇用統計や欧州財政不安などから売り先行の始まりとなり、日経平均は年初来安値を更新した。週末にかけ持ち直したものの、週ベースでは195円の反落となった。
今週の株式市場は、引き続き外部環境に大きく振らされる展開が継続。先週のザラ場の動きを見ていると、現物の商いは薄く、先物がユーロ相場の僅かな変動に反応するだけの情けない動きであった。今週もこの傾向は引きずるだろう。
週末の米株市場が上昇し、CMEの清算値が高いので、まずはSQ値の9,747円を超え、ここをサポートに出来るかが注目される。目先のレジスタンスは均衡表・週足雲上限9,822円、心理的節目の10,000円、200日移動平均の10,312円など。下値の目処は心理的節目の9,500円、年初来安値の9,378円。
主要先進国のチャートを比較すると、為替の影響の大きい日本株の弱さが際立っている。ナスダックは200日移動平均を上回っており、NYダウも200日線まであと100P、ドイツDAXに至っては200日線をサポートにしており、まだ年初来高値を狙えそうな位置にある。通貨安競争をするのはいかがなものかと思うが、欧州各国がユーロ安に誘導している現状を考えれば、日本の当局からも円高牽制発言ぐらいは出してお貰いたいものだ。
今週の予想レンジ:9,500円~10,100円
今週の相場格言:陰陽は循環する
更新日 2010年6月13日 株・個人投資家の喫茶店