先週の株式市場は、日経平均が週ベースで59円高と3週連続の上昇となった。ただ、金曜日を除き連日東証1部の値下がり銘柄数が1,000を超えるなど、原発危機の影響が重くのしかかり、全体的には軟調相場だったと言える。
今週の株式市場は、膠着感の強い展開が継続か。株・為替とも震災前のような海外との相関性は薄くなっており、捉えどころがなくなっている。今週も現物の商いが落ちる中、先物を中心とした動きか。
業績見通しの修正は、まだ殆ど出てきていないが、3月決算に向けこれから徐々に増えてくるだろう。来期の業績予想は見送る企業も多いと思うが、悪化するのは既に判っているので、腰だめでも出して貰った方がプラスに作用すると思われる。見送れば不透明感が強まるだけで、投資家は更に引いてしまうだろう。
日経平均の上値抵抗としては、200日移動平均線9,817円、心理的節目10,000円、週足雲上限10,102円など。下値サポートは、日足基準線9,498円、3月29日安値9,317円、心理的節目9,000円など。
今週の予想レンジ:9,400円~10,000円
更新日 2011年4月10日 株・個人投資家の喫茶店