先週の株式市場は、米国のマクロ指標の悪化に債務引き上げ問題が加わったことで、リスク回避姿勢が鮮明となり、世界的な株安となった。日経平均は週ベースで299.08円下落した。
今週の株式市場は、波乱含みの展開か。米国の債務引き上げ問題は、妥協して纏まるものと高を括っていたが、共和党の右派グループ、ティーパーティ(茶会)がここまで強硬だと、8月2日までに合意されない可能性も出てきた。仮に期限に間に合わなくても、すぐにデフォルトが発生する可能性は低いが、その影響は計り知れないものがある。ドル円は戦後最高値が視野に入り、介入に踏み切るかどうかも注目される。ただ、先週末から本格化した国内企業決算は概ね良好であり、米国の債務問題が収束すれば、ドル/株は買い戻しが期待される。
日経平均の上値抵抗としては、日足基準線9,880円、200日移動平均線9,924円、週足雲上限10,102円など。下値サポートは、日足雲上限9,668円、日足雲下限9,506円など。
7月29日の東証一部:株価収益率(PER)15,02倍、 株価純資産倍率(PBR)1.04倍
今週の予想レンジ:9,500円~10,200円
更新日 2011年7月31日 株・個人投資家の喫茶店