2011年11月13日日曜日

2011年11月14日~11月18日の日経平均予想


先週の株式市場は、イタリア国債利回りの急上昇などから欧州債務不安が再燃し、世界的にリスクオフの動きとなった。週末はイタリア国債が6%台に下落したことで、欧米市場は落ち着きを見せたが、日本株は独自の悪材料も多く反応は限定的だった。日経平均は週ベースで286.93円の下落。

今週の株式市場は、上値の重い展開が継続か。欧州ソブリン問題の性質上、短期での解決策がないことから不安定な相場が継続する。ここにきて、欧米株が反発しても日本株の反応の鈍さが目立ってきている。これは当初期待された復興需要が円高とタイの洪水被害で帳消しとなり、主力株に下方修正が相次いだこと。オリンパスの粉飾決算による日本市場
全体への不信感などがある。ヘッジファンドの45日ルールによる、解約売りが15日まで続くのも上値圧迫要因。個別では意味不明な値段まで売られている銘柄も多いので、年末年始のリターンリバーサルを狙う買いも一考。

日経平均の上値抵抗としては、日足雲下限8,635円、日足基準線8,747円、75日移動平均線8,888円など。下値サポートとしは、心理的節目の8,500円、9月26日終値8,374円など。

11月11日の東証一部:株価収益率(PER)15.19倍、 株価純資産倍率(PBR)0.92倍

今週の予想レンジ:8,300円~8,800円

更新日 2011年11月13日 株・個人投資家の喫茶店