2011年11月6日日曜日

2011年11月7日~11月11日の日経平均予想



先週の株式市場は、金融大手MFグローバルの破綻やギリシャのパパンドレウ首相が欧州首脳がまとめたギリシャ支援の包括策を国民投票にかけると発表したことで欧州債務不安が再燃した。ECBの予想外の利下げなどで下げ渋ったものの、危機がイタリアに波及し始めており予断を許さない状況が続いている。日経平均は週ベースで249.07円下落した。


今週の株式市場は、上値の重い展開か。本格化している国内決算発表は、内需の中小型株は健闘しているものの、外需の主力どころが円高とタイの洪水被害拡大から相次いで下方修正を出しており、東証1部のPERは株価が下がりながら逆に上昇している。当面業績面でのポジティブなニュースは期待しづらく、M&A、自社株買い、リストラ、構造改革などが材料となっていくのではないか。


週末に行われたG20は新たな進展がなかったことで失望に終わっており、今週も欧州問題をにらみながら神経質な動きが続くことになろう。


日経平均の上値抵抗としては、心理的節目の9,000円、日足雲上限9,254円、週足基準線9,275円。下値サポートとしは、日足基準線8,747円、日足雲下限8,670円、心理的節目8,500円など。


11月4日の東証一部:株価収益率(PER)14.68倍、 株価純資産倍率(PBR)0.94倍


今週の予想レンジ:8,500円~9,000円


更新日 2011年11月6日 株・個人投資家の喫茶店