先週の株式市場は、欧州債務問題が一服していることから底堅い動きを続けたが、短期的な過熱感に加え、FOMCで少なくとも2014年遅くまで異例の低金利を維持するとの見通しが示されたことで為替が再び円高に振れ、週末にかけ伸び悩んだ。日経平均は週ベースで74.86円の上昇。
今週の株式市場は9,000円を前に上値の重い展開か。まずはギリシャの債務減免交渉の行方とEU首脳会議が注目材料となる。国内に関しては、決算発表がピークを向かえる。ここまでの発表を見ると、円高・タイの洪水の影響で主力企業の決算発表はネガティブなものが多い。想定内のこととは言え、今週も続くようだと上値を追っていくのは難しい。ただ、来期に希望がつながるようなものが見えてくれば、雰囲気も変わってくるだろう。米国株は過熱感が高く、FOMCを受け再び円高基調になっているのは警戒要因。
日経平均の上値抵抗としては、11月1日の窓埋め8,950円レベル、心理的節目の9,000円、200日移動平均線9,094円など。下値サポートとしては、日足雲上限8,644円、日足基準線8,591円、日足雲下限8,466円など。
今週の予想レンジ:8,500円~9,000円
更新日 2012年1月29日 株・個人投資家の喫茶店