2012年5月27日日曜日

2012年5月27日~6月1日の日経平均予想

2012年5月27日 日経平均チャート
先週の株式市場は、ギリシャのユーロ離脱懸念とユーロ残留期待が綱引きしながらも、リスクオフの流れが継続した。日銀の追加緩和見送りは予想通りだったが、売り方に安心感を与える結果となった。日経平均は週ベースで30.92円の下落。8週連続の下落は20年ぶり。

今週の株式市場は、上値の重い展開が継続か。ギリシャに関しては、6月17日に再選挙を行なっても連立政権の成立へのハードルは高い。また、最大の支援国であるドイツの国内世論は、ギリシャのユーロ圏残留に6割が反対し、ユーロ共通債については8割が反対と更に過激になっており、妥協点を探る隔たりも日々拡大している。従って最終的にギリシャは離脱に追い込まれる可能性が高い。EU各国は表向きはギリシャ残留を言いつつも、離脱に対する備えはかなり進んでいると思われる。不安を煽る報道もあるが、一時的な混乱はあるにせよ、このまま不透明な状態が続くよりは、早期に離脱してもらった方がマーケット的にはスッキリするだろう。ただ、GDPが大阪府以下の小国ギリシャさえ救えないユーロの構造的欠陥問題は残り、周辺国への波及を最小限に押さえ込めるかが焦点となる。

日経平均は5月に入ってから、日足転換線にさえタッチできない状態が続いており、まずはここを越えないことには話にならない。東証1部のPERは11.52倍、PBRは0.89倍と、かつてないほどの割安な水準になっている。

今週の日経平均の上値抵抗としては、日足転換線8,714円、週足雲下限8,908円200日移動平均線8,985円など。下値サポートとしては、心理的節目の8,500円、8,250円、昨年11月25日安値8,135円など。

今週の予想レンジ:8,250円~8,750円

更新日 2012年5月27日 株・個人投資家の喫茶店