先週の株式市場は急落。中国の金融不安、日銀の追加金融緩和期待の後退、更に週末にはクリミアでの住民投票を巡り米欧とロシアの緊張感が一段と高まるなど悪材料が重なった。日経平均は薄商いのなか先物主導で下げ足を早め、週ベースで946円の下落となった。週間の下落幅としては東日本大震災の翌週以来の大きさだった。
今週の株式市場はボラタイルな展開が継続か。ウクライナ情勢や中国リスクが引き続き警戒されるが、クリミアの住民投票が終わり小康状態に入れば、先週、中国やアメリカの4倍近く下げた日本株には買い戻しも入ってくるだろう。ただ、こういう地政学リスクは予想外のことも起こるので予断を許さない。上は日足基準線14,734円、下は週足雲上限13,939円あたりが意識される。現物と先物の3月配当落ち分の差は約90円。
日経平均の上値抵抗としては、SQ値の14,429円、200日移動平均線14,506円、日足基準線14,734円、日足雲下限14,924円。下値サポートとしては、心理的節目の14,000円、週足雲上限13,939円など。
東証1部全銘柄 予想PER15.10倍 PBR1.30倍 予想配当利回り1.72%
今週の予想レンジ:13,800円~14,700円
更新日 2014年3月16日 株・個人投資家の喫茶店