先週の日経平均は5週連続で続伸。米国株安やフランスのテロを受け200日移動平均線を割り込んでのスタートとなったが、テロの影響は限定的で200日移動平均線を回復して月曜日を終える。その後は欧米株が堅調に推移したことや、7─9月期国内総生産(GDP)がマイナスになったことで国内の政策期待が高まり、一時20,000円に迫る上昇となった。日経平均は週ベースで282.9円の上昇。
今週の株式市場は底堅い展開か。諸問題は多いが11月に入って陰線を引いたのは4営業日だけと買い気の強い状態が続いており、それは今週も継続しそうだ。騰落レシオは120%を上回り過熱感がみられ、価格帯別累積出来高は5月~8月にかけて揉み合いを続けた20,500円前後が最も多くなっていることから、20,000円を超えてくると利益確定売りや戻り売りで上値は重くなりそうだ。ただ、8月半ばからの急落過程で玉の整理もある程度進み、米国株は年内の利上げを織り込みながら強い動きになっているので、上値は重いが下値も堅いと予想。
日経平均の上値抵抗としては、心理的節目20,000円、心理的節目20,500円、年初来高値20,95円。下値サポートとしては、日足転換線19,605円、200日移動平均線19,363円、週足雲上限19,208円、週足基準線18,927円など。
東証1部全銘柄 予想PER16.95倍 PBR1.34倍 予想配当利回り1.56%
今週の予想レンジ:19,400円~20,250円
更新日 2015年11月22日 株・個人投資家の喫茶店