先週の日経平均は続落。水曜日に今年唯一の上昇となる+496円を記録したが、根強い中国懸念を背景に買いは続かず、日経平均は週ベースで-550.85円の下落となった。
今週の日経平均はボラタイルな展開か。週末に再び米国株が急落し、CMEの円建て清算値が16,750円まで下落しており、週明けはこれにサヤ寄せしての始まりとなろう。先週17,000円割れでクジラが動いたという噂もあるが、殆ど買い余力はなくなっているので過度な期待はできない。好材料より悪材料に敏感に反応し易い地合いを考えると今週も見通しは明るくない。
もはや中東や中国懸念から世界的なリセッション懸念にステージが一段上がった観もある。ただ、為替がまだそれほど円高に振れておらず、ここまで短期的に急落しているので、当然売られ過ぎによる自律反発も見込める。上値のメドとしては先週頭を押さえられた週足雲下限17,700円レベルが目先のレジスタンスとして意識される。日経平均はテクニカル的な支えをすべて失っているので、下値はオプションなどに絡む心理的節目とQE2が始まる水準まで節目らしい節目はなくなっている。追加緩和は政治日程から春以降だと考えていたが、QE2後の株高がすべて吹っ飛ぶような水準になれば、その前に動かざる得ないだろう。もともと無理して上げてきた株価、政策や追加緩和期待でどこまで株価を支えられるかの、その一点。
日経平均の上値抵抗としては、月足基準線17,419円、週足雲下限17,741円、日足転換線17,948円、心理的節目18,000円、日足基準線18,407円、日足雲下限18,457円。下値サポートとしては、9月29日の安値16,901円、心理的節目16,500円、16,000円など。
東証1部全銘柄 予想PER15.35倍 PBR1.18倍 予想配当利回り1.77%
今週の予想レンジ:16,000円~17,750円
更新日 2016年1月17日 株・個人投資家の喫茶店